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急峻な減衰特性備えたSAWフィルタ、京セラキンセキが製品化

Input / Output / Interface

図1
 

 京セラキンセキは、急峻(きゅうしゅん)な減衰特性を備えたSAWフィルタを開発し、2009年7月にサンプル出荷を開始した(発表資料*1)。特定の周波数帯域のみ通過させる帯域通過フィルタで、周波数が近接した高周波信号の相互干渉の抑制に使う。通過周波数帯域の下限周波数から5MHz離れた周波数を、標準30dBの減衰量で減衰させる。フィルタの中心周波数範囲は2.4GHz~2.6GHzで顧客の要望に応じて設計する。挿入損失は標準2.5dBである。

「急峻な減衰特性、すなわち高い周波数選択性と挿入損失の低さを両立させたことが特長だ。周波数割り当てが過密化するのにつれて、近接した周波数の電磁波との相互干渉の問題が顕在化していた。ただ、これまでのSAWフィルタでは、周波数選択性を高めようとすると、挿入損失が大きくなってしまうのが課題だった」(同社)とする。材料そのものの改善に加えて、0.5μm以下の微細な電極幅を安定して作成する加工技術および量産技術を開発することで実現したという。

まず、WiMAXに対応した中継器(リピータ)に向ける。リピータは、基地局から到来した信号強度の低い電波を増幅して信号強度を高めた後、宅内に向けて再伝送する無線機器である。到来する電波と再伝送する高周波信号の周波数が近接しているため、高選択性が求められる。複数の異なる通信方式を同時に稼動させる「コグニティブ無線端末」も将来の用途に挙げた。

送信側と受信側の2品種があり、品番は「SF2525E2G620T10MAH0」と「SF3030B2G600T10MAL0」。出力はいずれも、アンバランス(非平衡)形式。外形寸法は、送信側が2.5mm×2.5mm×1.0mm、受信側が3.0mm×3.0mm×1.1mmである。サンプル価格については、顧客ごとに個別に対応する。販売は京セラが担当する。

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