ソニーがTransferJet対応LSIを発売、ソフトウエア開発ツールや参照モジュールも用意

ソニーは、近距離高速通信規格「TransferJet」に準拠した無線LSIを発売した(発表資料)。TransferJet対応LSIの製品化は業界初である。
無線通信やデジタル信号処理、ホスト・インターフェースといった各種機能を1チップに集積したことが特長である。低雑音アンプやVCO(Voltage Controlled Oscillator)、PLL(Phase Locked Loop)といったアナログ回路や、誤り訂正符号化/復号化回路も搭載した。「外付け部品はごくわずか」(同社)で、具体的にはTransferJet用アンテナ(カプラー)と高周波フィルタ、水晶発振器、EEPROMだけである。
ホスト・インターフェースが異なる2品種を用意した。パソコンなどに向けてPCI(Peripheral Component Interconnect)を採用した「CXD3267AGG」と、携帯電話機やデジタル・カメラ、デジタル・ビデオ・カメラなどに向けてSDIO(Secure Digital Input Output)を採用した「CXD3268AGW」である。前者のパッケージは外形寸法が11.0mm×11.0mm×1.0mmの153端子VFBGA。後者は、外形寸法が8.0mm×5.5mm×0.78mmの99端子WFLGAである。
サンプル価格はどちらも1500円。すでに、社内および社外向けに量産出荷を開始している。携帯型機器に向けた組み込みモジュールや、ノート・パソコンに向けたPCI Express Mini Cardモジュール、USB接続用モジュールに加えて、ソフトウエア開発キットも用意する。
なお、TransferJetはソニーを中心とした業界団体「TransferJet Consortium」が策定した規格である。高速伝送かつ近距離通信という2つの特長がある。物理層での最大データ伝送速度は560Mビット/秒、通信距離は数cmである。中心周波数が4.48GHzの560MHz幅の周波数帯域を使い、変調方式には直接スペクトラム拡散(Direct Sequence Spread Spectrum)を採用している。コンソーシアムには2009年11月現在、プロモータ企業として19社、アダプタ企業として22社が参加している。
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